内容説明
典礼における両極端の逸脱に警鐘を鳴らし、キリスト教の祭儀がもつ真実の美しさに対する驚きを再び呼び覚ますよう促す使徒的書簡。
目次
わたしはせつに願っていた
典礼―救いの歴史における「今日」
典礼―キリストとの出会いの場
教会―キリストのからだの秘跡
典礼の神学的意義
典礼―霊的な世俗性の解毒剤
キリスト教の祭儀の真の美しさを日々再発見する
過越の神秘を前にしての驚き―典礼行為の本質的部分
熱心で生き生きとした典礼的養成の必要性
祭儀の法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
10
教皇フランシスコの使徒的書簡。書簡なので短く、本文63頁。とは言え、カトリック教会のミサの典礼の重要性が説かれている。黙想会で神父様が言及されていたので購入。使徒的書簡を読むのは初めてであるが、内容は短くてもとても重要な文書であることをあらためて理解した。2024/10/20
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
8
教皇が自身の言葉で聖餐式・ミサの霊的意義について説教している本。根本的なテーマとなっているのは第二バチカン公会議で改革された現代カトリックミサの式典を批判する保守派聖職者と追随する信徒を、やんわりと叱ること。面白い。興味深い内容ながら、スペイン語(教皇の母国語)→ラテン語(教会公用語)→英語(日本語訳の底本)をさらに日本語に翻訳しているからか…主語・述語の関係が見えにくく、非常に読みにくくて難解。2024/07/23