感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
81
民事訴訟法の先生でこの本は講義調の感じです。再読ですが非常にわかりやすい法律の本です。団藤先生の「法学の基礎」もいいのですがそれよりも今の学生向きなのはこちらの本だという気がしました。法哲学的なことは余りかかれていないのだからでしょうか?2018/07/02
とも
4
刑事訴訟法、違憲立法審査権などについて調べるために活用。昭和57年第1刷発行、平成2年の14刷を読みましたが少々難解な印象。じっくり読みたいので、時間が許す時に再読します(^_^;)2014/05/15
鉱物
2
誰それの書く文章は美しい。これの真似をしよう、と思うことがある。私にとっては三ケ月先生の文章がそれだ。2016/05/30
Charon
2
名著である。東京大での1年次向け「法学」講義録を基にしているが、むしろ3年次あたりで読めたら良かろうというほどの、重厚で内容の深い法学入門書となっている。歴史的・地理的な視野を堂々と展開し講義されている見識がすばらしい。(尤も、別に実定法学入門が後期に振り分けられていたのだそうで。) プロフェッション論など、なかなかきちんと聞く機会の少ない重要知識が盛り込まれている。のちに法務大臣まで務めることとなる著者の、社会に生きる人間への温かい眼差しや、後に続く若い法学徒への期待に、感銘を受けた。('91了)
eddie
1
大学生時に読みたかった書籍。しかし、法律実務家になって読んでの発見もあった(司法試験突破のために実定法の理解のみに傾き、基礎法学を疎かにした自分を恥じた。)。社会において日本法を適用又は改正して新たな課題を解決するために、著書内でも何度も触れられている日本法制定の歴史を理解し、比較法的考察を行うことが不可欠である点は、本書刊行から40年以上経った現代でも変わらない。法令制定・改正の際は追いつくことに必死になりがちだが、今後は法律家として法制史・比較法の素養を持ってその是非を考察するようにせねば、と思った。2025/05/11