内容説明
集中できない、人間関係でつまずきやすい、仕事に就けない、仕事が続かない…大人のADHDの特徴を知って、生きにくさを解消しよう。学校・職場・家庭での困りごとを解消するヒントを紹介。ADHDのある人の長所を生かす、支援のポイントを解説。
目次
大人のADHD10の困りごと―こんなこと、思い当たりませんか?
ADHDとは?―ADHDの基礎知識
ADHDの診断と治療
こんな「困った」に、この対処法(学校・職場編;家庭編)
自分で心がけること―ADHDのある人に向けて
周囲の人ができる支援―家族・友人・職場仲間に向けて
著者等紹介
榊原洋一[サカキハラヨウイチ]
1951年東京都生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部附属病院小児科医長を経て、お茶の水女子大学大学院教授。医学博士。発達神経学、神経生化学を専門とし、長年、発達障害児の医療に携わる
高山恵子[タカヤマケイコ]
昭和大学薬学部卒業。アメリカトリニティー大学大学院教育学修士課程、同大学院ガイダンスカウンセリング修士課程修了。内閣府中央障害者施策推進協議会委員。現在、NPO法人えじそんくらぶ代表。臨床心理士。薬剤師。高機能発達障害のある人のカウンセリングと教育を中心に、ストレスマネジメント講座などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
30
最近、伯母や母から「アスペルガー症候群やADHDの疑いがある」と指摘され、理解のために読了。好きなことしか話さなかったり、忘れぽかったり、何かし忘れているようで不安になって帰っちゃう点、依存心が強い点は当てはまります。でも対処法の紹介で、今まで苦手を克服したり、直そうとして自分がやってきたことと当て嵌ることが多かったのでちょっと自信が持てました。それにしても投薬治療が効き目が有るという点が一番、吃驚しました。そして周囲のいい意味での理解が一番、大切なんだな・・・。2015/05/17
れい
9
【図書館】本で描く人物像は、一定になってることが多いので、障害像を全て描ききれないのが、大変な作業だなぁと感じるところ。スペクトラム理論を言語化するには、例が必要だけど、ADHDの方の数だけ事例があるということ、なので。この本は分かりやすい一方、紋切り型で理解してしまう可能性も課題としてあり…。難しいですね。2018/03/06
みんと
7
ADHDの人がが身近にいた場合、諦めてしまう前に、その特性を知り、適切な理解と対応をしてあげる事で、かなり変わってくる事がわかる。 特に家族内にいる場合は、その人が生活しやすいように工夫をすればよいのだ。 身内だとイライラしてしまい、なかなかうまくいかないかもしれないが、家族の愛情の有無で極端な話、人生を左右してしまうことになる。 当人への良くない対応が原因で二次障害を起こす前に、ストレスにさらされぬよう周りの理解が必要不可欠であることがわかった。2013/02/16
マーシー
6
人の気持ちを推測することが苦手ではなく、考える前に言っちゃうだけ。それがわかって希望が見えた。2017/09/18
Shun
3
いわゆる発達障害について、どんな傾向と困難さがあるか、 どのように向き合うかについて。 ASDやADHDなどの診断名はあってもその現れ方は多様なので、診断名に拘らず、個々の特性に見極めていく必要があると感じた。2019/12/14