内容説明
体系的思考を真摯に探求するあまり、反って非体系的な志向性を強めていったドイツ文学の系譜と、その果敢な精神の跳躍を記す気迫に満ちた評論集。アドルノ、ベンヤミンらに刺激を受けたドイツ文学論!
目次
序論として ゲーテあるいはドイツ古典主義
ヘルダーリン論(情熱と受難―ヘルダーリンの世界;パンとぶどう酒―ヘルダーリン詩論)
アドルノという通行路(パラタクシス―アドルノのヘルダーリン解釈;ヘルダーリンとアドルノ;アドルノとベートーヴェンの晩年スタイル)
ベンヤミン論(ベンヤミンの多方通交路―『一方通行路』をたどって;具体性の弁証法―ベンヤミンにおける過去と現在;理念としての言語;ベンヤミンの言語思想;ベンヤミンの造形思考―『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』の考察;批評と救済―ヴァルター・ベンヤミンの『親和力論』)
著者等紹介
平野篤司[ヒラノアツシ]
1949年東京生まれ。東京大学大学院修士課程(独語独文学専攻)修了。東京外国語大学教授、ウィーン大学客員教授などを経て、成城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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