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内容説明
ブラジルとベネズエラの国境のアマゾンの森に生活する、先住の民ヤノマミ族。そこは、まさに生命が息づく、自然と資源の豊かな地。ヤノマミ族は、自然と共存するために、彼らの始まりと生き方の示された物語を代々語り継いで守ってきました。しかし、語り継ぐべき物語を失った文明社会の人々によって、ヤノマミ族に悲劇がもたらされます。1993年、金の盗掘目当てに、オリノコ川支流のハシムーの集落が襲われたのです。エドムンド・ロドリゲスが挿絵を描き、アルナルド・ニスキエルの手による本作品は、先住の民の文明社会との共存を望む叫びを伝えるものです。
著者等紹介
ニスキエル,アルナルド[ニスキエル,アルナルド][Niskier,Arnaldo]
現リオデジャネイロ州教育長官、ブラジル教育界の第一人者であり、その功績により、各種勲章(41種)及び賞を多数受賞している。また、文学界で最も権威あるブラジル文学アカデミーの終身会員で過去に総裁も務めた。ブラジル全国の主要紙「オ・グローボ」、「ジョルナルド・ブラジル」、「フォーリャ・デ・サンパウロ」等に独自のコラムを有し、教育問題、言語、エッセイ等を執筆する著名なコラムニストでもある
田所清克[タドコロキヨカツ]
1948年熊本県生まれ。ブラジル国立フルミネンセ大学留学を経て、京都外国語大学大学院修了。現在、ブラジル民族文化研究センター主幹、京都外国語大学教員、大阪府外国人アドバイザー、神戸日伯協会理事。専攻は、主として民族地理学を基盤としたブラジルの地域研究およびブラジル文学
嶋村朋子[シマムラトモコ]
1979年東京都生まれ。日本大学芸術学部修了。ブラジル国立サンパウロ大学大学院聴講生。ブラジル民族文化研究センター研究員。二級建築士。現在、MINT(株)勤務。在学中から先住民文化に興味を持ち、学部卒業制作にはブラジル先住民の素材と工芸について研究、ヤノマミ族の住居をモデルにして建築設計をする。文献調査だけに留まらず、アマゾンは勿論、アリゾナのタオスプエブロ集落やサントドミンゴ先住民区、ペルーのマチュピチュ、カナダ極北のイグルー建築家の家に生活したり、さらにメキシコのオアハカのカービング職人、ワシントン州クリンギット族のトーテムポール職人を訪ね歩く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。