内容説明
『遺産らぷそでぃ』―佐賀県唐津の専業農家を舞台に、父の急死で浮上した遺産相続の問題に揺れる一家と農村のかかえる問題をユーモアたっぷりに描き出し“日本の農業”の問題に真正面から挑んだ傑作。『愛が聞こえます』―障害者の集う喫茶店「赤とんぼ」。ふとしたことからそこへ出入りするようになったエリート商社マン岩下は、聴覚障害の瞳と肢体不自由の清次の結婚をめぐるいざこざに巻き込まれ…。障害者と健常者と、人びとがつながり合う希望と可能性を描く。『菜の花らぷそでぃ』―「遺産らぷそでぃ」の初演から10年、連日マスコミを賑わす食をめぐる疑問の数々。一方で若者たちの間に進行するコンビニ依存や孤食。「身土不二」(地産地消)の思想からまさに今直面している「農と食」の未来を問う最新作!高橋正圀+青年劇場が全国巡演で、笑いと感動の渦を巻き起こした話題作3篇収録。
著者等紹介
高橋正圀[タカハシマサクニ]
1943年生まれ。山形県米沢市出身。シナリオ作家協会・シナリオ研究所終了。第20回新人映画コンクール佳作入選。山田洋次氏に師事
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