内容説明
日本三大盆踊りのひとつといわれ、多くの人びとを魅きつけてやまない秋田県の西馬音内盆踊り。本書は、この地に生をうけ、地域に深く根ざした民衆文化の創造に力を尽くしてきた著者による、西馬音内盆踊り「私論」である。敗戦まもなくから盆踊りの復興と保存の仕事に携わりつつ研究を重ねてきた小熊秀雄賞受賞詩人でもある著者が、盆踊りのルーツの探求からその将来のありかたにいたるまで、盆踊りへの熱い思いを集大成した渾身の書下ろし。詩9篇を併録する。
目次
序 異境への入口
1 盆踊りの生まれた風土
2 わが原風景
3 西馬音内盆踊りの系譜
4 踊りのかたち
5 踊りのうた
6 踊りの囃子
7 踊りを彩る
8 篝火と星空と
著者等紹介
小坂太郎[コサカタロウ]
1928年5月30日、秋田県雄勝郡旧西馬音内町(現・羽後町)に生まれる。旧制県立横手中学校卒業。1951年より郷里の新制中学校教諭として勤務。1989年定年退職。現在、西馬音内盆踊り保存会顧問。民話伝承館名誉館長。日本現代詩人会会員
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