内容説明
ボケパワー全開の元気婆ちゃんが巻き起こす珍騒動の数々。病院も追い出され、途方に暮れた家族はついに…。他人事ではありませんよ！―痴呆介護顛末記。
目次
１ 夢の島の住人―六年ぶりに再会した継母の異変
２ えらいこっちゃ、ボケはった―盗まれ妄想に取り憑かれた継母
３ 怪鳥ガルーダと化す―医者がサジを投げた「攻撃性痴呆症老人」
４ 元極妻の決断―もっとボケさせなければ、こちらが危険
５ 痴呆鉄人の正体―解き明かされる謎の行動
６ 「お漏らし」始末記―口うるさい親戚たちを黙らせるために
７ 泥棒は誰ですか―アンテナ泥棒と宝石泥棒
８ 婆ちゃんの七不思議―痴呆老人が発揮する超能力的パワーの数々
９ 「老稚園」へ行こう―特別養護老人ホームの受け入れ条件
１０ ほな、さいなら―ホーム入所面接日に奇跡は起こった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koji Takahashi
3
【構えと備え】 認知症が痴呆症と呼ばれ、統合失調症が精神分裂病と呼ばれていた頃のお話、約20年前である。 医療は新しい薬を作り、診断名や症状を色々と言うようになったが、介護の本質は変わっていない。 変わっていないイコール簡単では無く、昔も今も真剣に向き合わなければ途方にくれる難しさである。 家族が認知症になった時の「構え」 自分が認知症にならない為の「備え」 笑ってはいけないノンフィクションであるにもかかわらず、笑ってしまう。 2018/07/31
