出版社内容情報
福島の事故によって明らかとなった日本社会の病弊にたいして「混成型共生社会」を提唱する姜氏。教会とキリスト者は科学的批判精神と聖書的な信仰を携えて進むべしと訴える上山氏。
キリスト教精神に基づく開かれた「はなしあい」の場を創り上げてきた日本クリスチャン・アカデミーが、2014年初春に催した白熱のシンポジウムの記録。
日本クリスチャンアカデミー[ニホンクリスチャンアカデミー]
姜尚中[カン サンジュン]
姜 尚中(かん・さんじゅん)
1950年、熊本県熊本市に生まれる。国際基督教大学準教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授などを経て、聖学院大学教授、同学長を歴任。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史。
上山修平[ウエヤマ シュウヘイ]
上山修平(うえやま・しゅうへい)
1954年生まれ。京都大学工学部機械工学科を卒業、放射線CTの設計開発に携わる。その後、献身し牧師に。下関の教会時代に脱原発運動に取り組む。現在日本キリスト教会横浜海岸教会牧師。
内容説明
福島の事故によって明らかとなった日本社会の病弊にたいして「混成型共生社会」を提唱する姜氏。教会とキリスト者は科学的批判精神と聖書的な信仰を携えて進むべしと訴える上山氏。キリスト教精神に基づく開かれた「はなしあい」の場を創り上げてきた日本クリスチャン・アカデミーが、2014年初春に催した白熱のシンポジウムの記録。
目次
混成型共生社会の可能性(東日本大震災が問いかける、ポスト3・11の日本の行方;犠牲のシステム;「ポスト戦後」が始まるのか;トランスナショナルなクリスチャン)
はなしあい1 混成型共生社会の可能性を巡って
今、聖書から問う―核利用の根にあるもの(三つの現実;聖書から見えてくるもの;展望と課題;これからのキリスト者として;「原子力発電についての私たちの見解」)
はなしあい2 キリスト者として、市民として(過去と未来の間で―グループ討議に先立って;市民として、キリスト者として―全体討議)