内容説明
「夫が、骨をモンブランに投げてくれと言って死にました」僕も、と言いかけて、口を噤んだ。僕は僕で、妻の骨を喫茶室の屋上から下の雪原に落とせばいい。全く違う意味合いで、二つの骨が同時に、モンブランに葬られる(「白い峰」)。21世紀を迎える日本を見詰める、日本人の心情を描く。日本の作家が放棄した文学空間を提示し、識者に問う。
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