内容説明
人はなぜ「がまん」するのか?人が自分の行動や衝動を抑える能力「抑制機能」は、生まれながらにして備わっているわけではない。抑制機能は子どもの中でどのように発達し、どのような役割を果たすのか。実験心理学の視点から迫る。
目次
序章 わたしを律する―抑制機能という視点から
第1章 抑制機能の発達
第2章 抑制機能と社会的知性の発達
第3章 抑制機能と他者の行動
第4章 抑制機能と動理的刺激
第5章 抑制機能と文化
第6章 ヒト以外の動物における抑制機能
第7章 抑制機能の発達的意義
著者等紹介
森口佑介[モリグチユウスケ]
専門は発達心理学、認知科学。2003年京都大学文学部卒業。2005年同文学研究科修士課程修了。2008年同文学研究科博士課程修了(博士(文学))。日本学術振興会特別研究員、トロント大学客員研究員を経て、2009年から上越教育大学大学院学校教育研究講師。科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業さきがけ研究者を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saku_taka
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がまんできるかどうかという抑制機能の発達に関する専門書。自身の研究を中心に、社会的知性とのかかわりと描写する。2015/12/01
Takashi Matsui
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抑制についての研究が中心。幼児期の事が中心な印象もあったが、社会との関わりの中で、抑制の発達・その意義について考えさせられた。 病院で接していて、抑制能力の獲得が有りなのか、どうなのかは、置いておいて、その方が社会と交流して行く準備としての手伝いができればと思い、色々考えられた。臨床への直接寄与はない分、自分の発想が豊かに♬明日からの臨床が楽しめそう♬2015/09/02