内容説明
ローマの勃興と世界支配を冷静なる眼で観察し著わした歴史書全四〇巻。ローマ史を綴る最高資料。本邦初訳。
著者等紹介
城江良和[シロエヨシカズ]
四天王寺国際仏教大学助教授。1957年兵庫県生まれ。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。1997年より現職
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感想・レビュー
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roughfractus02
6
ペルシャ、スパルタ、マケドニアでなく、なぜイタリア半島の都市国家ローマが、地中海地域を制覇し覇権を握ったのか?紀元前3世紀末ポエニ戦争に突入していたローマに人質として送られたギリシャ人の著者は、王制から脱して貴族制となった後も重装歩兵(平民)の政治参加を認めるなど民主制とのバランスを兼ね備えたローマの政治体制の柔軟さにその理由を見出す(混合政体論)。一方、運命の転換を記すことが歴史の役割と捉える著者は、集団と技術と地勢の力学として戦争にその転換点を見る。本巻ではカルタゴとのカンナエの戦いが詳細に記される。2022/06/09
mosao82
0
一巻で第一次ポエニ戦争から二次のカンナエまで行くので思っていたよりハイペース。ハンニバル戦争を記した原点なので他に色々読んでいると目新しい記述は無いが、今は失われてしまったハンニバルによる直筆の書を見ての記述だと思うと感慨深い。2016/08/27
あすか
0
第二次ポエニ戦争まで。2023/11/24