感想・レビュー
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向井去来:馬の口よくとれ霧の谷ふかし 何事ぞ花見る人の長刀(ながかたな) 名月や海もおもはず山も見ず あらそばの信濃の武士はまぶしかな ○尾頭のこころもとなき海鼠哉 ◎万歳や左右(さう)にひらいて松の陰 やがて散る柿の紅葉も寝間の跡 兄弟が顔見合わすや蜀魂(ほととぎす) 見し人も今は孫子や墓参り 滝壷もひしげと雉のほろろ哉 たのしさよ闇のあげくの朧月 以下、野沢凡兆:竹の子の力を誰にたとふべき 野馬(かげろう)に子共あそばす狐哉 雉子なくや我も鼻かむ苔清水 名月に我(わが)すむ方や馬捨場2016/11/29