出版社内容情報
第一次世界大戦が始まった1914年は国際面だけでなく様々な文脈において時代の転換点だった。100年前の世界と日本を検証する。
目次
プロローグ
〈ベル・エポック〉の終焉/バランス・オブ・パワーの崩壊/ケインズが見た世界
ツヴァイクの追想
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第一章 第一次世界大戦はいかに起こったか
ドイツにとっての誤算/戦争がすぐ終るという幻想/戦艦から潜水艦へ
アメリカの参戦/国民と国民との戦争/二つの大戦の連関論
第二章
内容説明
第一次世界大戦勃発、宝塚少女歌劇誕生、フェミニストの誕生と『青鞜』創刊、モダン・アートの頂点、相対性理論と量子論の交錯、分子生物学のはじまり…。
目次
第1章 第一次世界大戦はいかに起こったか
第2章 ヴェルサイユ条約の責任
第3章 国家の秘密と情報戦
第4章 日本と第一次世界大戦―シベリア出兵
第5章 少女趣味の時代―宝塚少女歌劇の誕生
第6章 ジェンダーとセックス―女性の出発
第7章 モダン・アートの革命―光と闇
第8章 世界は曲がりはじめた―相対性理論と量子論
第9章 生命と遺伝子―人間とはなにか
第10章 メディアが若かった時―大衆文化の神話時代
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京都生まれ。評論家。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、美術・映画・音楽・都市論・歴史・華道・小説などの分野で執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吟遊
6
話題はもりだくさんでざっと読むには勉強にもなり、楽しい本。100年前の大戦をふり返る前半と、そのあたりを境に100年スパンで変わった出来事(宝塚から分子生物学まで)自由に語る後半と。2015/10/09
yoneyama
0
100年は三世代、記憶を持った人が誰もいなくなる時間。戦争の20世紀の始まりの既視感を検証する。秘密を保持する1911年特高警察の始まりと1925治安維持法が戦争の世紀の下準備だったこと。第一次世界大戦とシベリア出兵について、参考になる図書の何冊かを知った。2016/02/01
almondeyed
0
これも今まで海野氏が書いてきた著作と同様、海野史と呼べる独自の歴史観に基づく書物で、根幹にあるのはアールヌーヴォー的逍遥思想だ。一見無関係そうな科学思想と芸術、政治経済マスメディアが、ある視点で絡み合っていく。そこが面白いので、この人の本に手を伸ばしてしまうのだ。2014/11/25
かど
0
ちょうど100年前ですね。確かに歴史は繰り返されるのかもしれません。こんな視点からも歴史をながめてみると、また新しい発見があるかも。2014/07/03
Nozaki Shinichiro
0
共通点を見つけては、現在をいろんな時代にあてはめますが、似てると言われる時代の一つが第一次世界大戦前。急激なグローバリゼーションや新興国の台頭、女性の立場の向上など、確かに共通点多くありました。あとは他国が攻められたら自分たちも攻め返すという、最近ニュースで聞いたような話も。100年前はその先は悲劇でしたが…。2014/07/11