内容説明
異才の日本画家18人が描く綺羅星のごとき“現代の美人画”が揃い踏み!
目次
グラビア
平成美人画図鑑
中原亜梨沙
宮崎優
森本純
岡本東子
阿部清子
大竹彩奈
坂根輝美
田口由花
池永康晟〔ほか〕
著者等紹介
池永康晟[イケナガヤスナリ]
日本画家。1965年大分県生まれ。大分県立芸術緑丘高校卒業。独学で日本画を学ぶ。40代より本格的に制作活動を始める。アートフェア東京、ART TAIPEIなどに出品。第8回菅楯彦大賞展百花堂賞。また、国内外で本の装幀や文房具に作品イメージを採用されることも多い。AKB48横山由依のファースト写真集に作品を書き下ろすなど異色の展開を見せている。2014年刊行の初画集『君想ふ百夜の幸福』は6刷を数える(2016年9月現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ヒロミ
57
人気日本画家の池永氏が導く18人の日本画家たちによる美人画の饗宴。「美人画めくるめく」と題した画家たちの対談が面白かったです。個人的に惹かれるのが大竹彩奈氏の美人画です。気怠く魔性を含んだ乱れた黒髪美女たちがたまりません。画集が出たら絶対に購入したい。中原亜梨沙氏のポップ美少女からは現代を感じます。佐久間友香氏の美少女画はコミックイラストみたいです。森本純氏(18名中唯一の男性)のけぶるような質感のしとやか美女も絶品。「元は美人画とはグラビアのような役割を果たしていた」と言う池永氏の言が興味深かったです。2016/11/19
はな
15
こちらも目当ての本をさがしていて見つけた本。んん〜どれもキレイでみとれてしまいます。特に坂根輝美さんの"焦がれる"にグッときました。日常をたまにはこんな美人達に癒やしてもらうのもどうでしょうか。2016/10/10
かわうそ
13
数年前、似顔絵してた頃があって、練習もしていた。画像検索で出た有名無名の人々の顔を片っぱしから一人1〜3分で描くというもの。ある程度効果はあったが、やっぱりちゃんと細部まで一枚描いた方が質は上がるような気がした。まあしかし、モデルを雇うような余裕もなかったし、高い画力も無かったしでなんだか中途半端になった。本書を見ていると、もう一度ちゃんと描きたいなあという意欲が出てきた。「質」って、触れる人をも高めるのね。それにしても美人ばっかり...。いやいや眼福でした。2016/10/03
eihuji
10
天下御免の衝動買い。18人の日本画家による現代の美人画競演。妖、艶、憐、瓏、麗、様々の美の描き手は意外な事に監修の池永氏を除くと全て女性である。男性視点と明らかに違う、病んだ美しさを見出す感性、とでも云えば良いのか。こちらのスケベ心を瞬殺するその力に圧倒される。と、書いてる2分前、アルゼンチンが追い付いた! 2018/06/30
marmelo
7
男らしさが加齢の中に現れるものとすれば、女のそれが顕著に現れるのは青春期~爛熟期前だろう。だからこそ女は花に喩えられるし、画家が描くのは1輪の花の最盛期。死細胞である髪の毛さえその動きには女の意志が宿る。華奢な女性の方が男性よりも生物的に強いということの不思議。自身の美の活力をその内なる源泉から溢れさせていることに惜し気すら感じない、女性の奔放さの不思議。こちらのあれこれの疑問をよそに、美人らは好き勝手に物思いに耽け、または耽ける振りをする。2017/11/29