内容説明
天才画家なりとも、その画風は別の作家から“失敬”している。要は「いかに自分のものにするか」…。現代洋画界の異才・佐々木豊が、自らを含めた12人のアーティストの他から盗み、それを画風に生かしていった過程に迫る!佐々木流“泥棒のススメ”。
目次
1 池田満寿夫vsピカソ―盗みの天才の秘密
2 金子国義vsバルテュス―時を止める絵画の謎
3 わたなべゆうvsラスコーの洞窟画―風化の美学
4 遠藤彰子vsボス―不安の感情、過剰な絵画
5 平賀敬vsデュビュッフェ―落描き派の先駆者たち
6 安達博文vsフンデルトワッサー―新しい表現と自家製絵具
7 絹谷幸二vsデ・キリコ―絹谷幸二は天才だァ。デ・キリコを超えた
8 大沼映夫vsモンドリアン―情念から構築へ。変転の意味を探る
9 小林裕児vsアフリカ・ニューギニア彫刻―エスキースの方がいいなんて
10 渡辺恂三vsロマネスク絵画―言葉からイメージをつむぎだす絵画
11 開光市vs有元利夫―「配達される才能」を待つ
12 11人の仲間vs佐々木豊vsヴンダーリッヒ