出版社内容情報
子どもの貧困対策で実績をあげている箕面市、南風原町、こどもソーシャルワークセンター(大津市)、スチューデントサポートフェイス(佐賀)、武雄市の5つの先進的取組の「現場」から社会資源活用の方向性を示し、京都府の「現場」からはSSW活用の提言を行う。
京都府立大学京都地域未来創造センター(KIRP)[キョウトフリツダイガクチイキソウゾウセンター]
企画・原案
小沢修司[オザワシュウジ]
編集
目次
2つの調査研究からみえてくるもの
第1部 子どもの貧困対策に取り組む自治体・地域の先進事例から(情報がつなぐ、情報でつなぐ子どもの未来―箕面市の取り組み;親子の孤立をときほぐす包摂社会―南風原町民生部こども課の「子どもの孤立」対策;文化の変容を目指す「下から」の多角的連携―こどもソーシャルワークセンターの地域活動;NPOによるアウトリーチと行政による教育政策がクロスする子どもの貧困対策―佐賀県・武雄市の取り組み;子どもの貧困対策に取り組む先進事例の分類と対策の方向性)
第2部 「学校プラットフォーム」とスクールソーシャルワーカー(京都府におけるスクールソーシャルワーカー配置の現状と課題;子どもの包括的支援の「プラットフォーム」に学校がなりうるために)
資料 京都地域未来創造センター概要
著者等紹介
小沢修司[オザワシュウジ]
京都府立大学副学長・公共政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
29
子どもの貧困対策に取り組む自治体や民間の先進事例を紹介し、後半はスクールソーシャルワーカーの果たしている役割を考察した内容となっています。情報をどのようにつないでいくのかに注目して論じられているように思いました。また、SSWは学校プラットホームの重要性について述べられていました。これは大切な視点の一つだと思いますが、貧困にある子どもは学校プラットホームの視点だけで支援ができるのかは個人的には疑義があります。そもそも学校へつながれない子どもがいると思うからです。でも、勉強になりました。2018/05/16