文春文庫<br> 峠の群像〈2〉

文春文庫
峠の群像〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p
  • 商品コード 9784167193089
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

関ヶ原から百年、華やかな元禄の世に、忍びよる不況の影があった─。「忠臣蔵」の経緯に、見事に現代の光をあて、NHK大河ドラマで大評判を得た、長篇歴史小説

内容説明

貨幣経済の浸透と、盛んな商品の流通は武士や農民層を疲弊させ、一方、大商人たちを勃興させた。播州赤穂藩では、年毎に逼迫する財政を建て直そうと、さまざまな軋轢を重ねながら、塩田の開発に懸命に取り組んだ。だが、時流がまき起す数々の矛盾が、藩主浅野内匠頭を頂点とする藩士の胸裡に微妙な翳を作り出していった…。「忠臣蔵」の真相に現代の光を見事にあてた傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

27
○経済の観点でとらえていきますと元禄の時点ですでに武家による統治は崩壊しているように感じます。施策の変化をとらえ更に力をつける商人と後手にまわる武家が興味深かったです。2023/07/03

こすとがいん

8
江戸城の地中に眠る黄金伝説。明暦の大火で江戸城の奥金蔵の大量の金銀が溶解して地中へと。どこにあるのでしょうか?2015/09/13

BIN

6
2巻は元禄時代の政治経済の本になってました。幕府による貨幣改鋳の経済改革、それに便乗して大儲けする商人とますます貧乏になる武士たち。赤穂の新浜塩田成功により吉良の所領のある三河の塩が美濃から駆逐されつつあり、その点からも浅野と吉良の心情のすれ違いに持っていって殿上で爆発する形になるんでしょうね。吉良がちゃんと自分の所領の民の声を聞く名君としても紹介されています。2016/12/16

こすとがいん・その2

5
再読。いよいよ歴史経済小説へ。ただ江戸っ子の火事場の出来事のホラ話。赤穂の徳蔵さんの努力など微笑ましい話も。2022/11/11

takumi

2
まだ松の廊下にならない。でも忠臣蔵に近づいてるのは気のせいであろうか・・・2013/05/09

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