目次
第1部 対談―自治基本条例のその後と展望(基本条例は何を変えたか;行政が動き続ける;町民視点からの検証;条例を生み出し、育てる;「自治体憲法」であるために)
第2部 ニセコ町長へのインタビューから見る自治への展望
第3部 ニセコ町まちづくり基本条例10周年記念シンポジウムの記録から―自治基本条例をより深く理解したい人へ
著者等紹介
木佐茂男[キサシゲオ]
北海道大学法学部教授を経て、2000年から九州大学大学院法学研究院教授。1997年~2001年ニセコ町広報広聴検討会議委員(座長)
片山健也[カタヤマケンヤ]
民間会社を経てニセコ町役場採用。ニセコ町町民総合窓口課長、企画環境課長、会計管理者、学校教育課長などを経て、2009年よりニセコ町長
名塚昭[ナズカアキラ]
釧路市職員、札幌地方自治法研究会・自治基本条例プロジェクトメンバー、2003年~2011年札幌大学法学部・大学院法学研究科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takizawa
3
自治基本条例制定ブームがひと段落し,振り返りに適した時期なのかもしれない。本書は,先進的な取り組みを行うニセコ町の条例制定に関わった3人の対談がメイン。論点は多岐にわたるが,個人的に興味深いと思ったことが2つ。1つは,文書管理システム(ファイリング・システム)の導入。全ての文書を30秒以内に検索できたり,異動してきた人も過去に何をやっていたのかすぐ分かるなど利点が大きい。もう1つは,パブリック・コメント(のインフレ状況)への評価。住民参加は大切だけれど,対象を絞らないと形式的な儀式になってしまう。2012/08/24
yuko
2
このような本は、ともすれば専門的になり、読み進めるのに苦労することも多いのですが、対談形式も幸いしてか、とても読みやすくわかりやすい内容になっています。政治家や自治体職員のみならず、住民の方にもぜひ読んでいただけたらと感じさせられる一冊です。 「情報共有」、「住民参加」というニセコ町で実践されてきたことを将来に向かって担保したいという熱い思いが形となり、民主主義社会における意思決定のあり方を住民の権利として保障するためスタートした「ニセコ町まちづくり基本条例」ですが、その深くゆるぎない理念に改めて大きな感2012/07/07
uz
1
条例にこれほど丁寧な解説が付いてるのはすごい!2013/03/21