内容説明
湯川秀樹が提唱した素領域理論、それはニュートン以来の物理学を根底から問い直す壮大なものだった。テンデモノニナラナイ(点で物にならない)と冗談半分でいっていた湯川。質点など領域のない点を中心に展開してきたこれまでの物理学に、素領域という概念を持ち込み、そこから物理学を組み替える!その結果形而上学をも含む世界の組み替えにいたる物理学が、ここに誕生。
目次
完全調和の真空あるいは神
完全調和の自発的破れとしての素領域と素粒子
量子力学と場の量子論
スカラー光子が張る素領域の被覆空間
時間と光速度
水素原子
水素原子の内部運動と量子力学
波動関数の正体
形而上学的素領域理論
自由意志問題と初期値問題〔ほか〕
著者等紹介
保江邦夫[ヤスエクニオ]
岡山県生まれ。東北大学で天文学を、京都大学と名古屋大学で数理物理学を学ぶ。スイス・ジュネーブ大学理論物理学科講師、東芝総合研究所研究員、ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専攻教授を歴任。大東流合気武術佐川幸義宗範門人。カトリック隠遁者エスタニスラウ師から受け継いだキリスト活人術を冠光寺眞法と名づけ、それに基づく柔術護身技法を岡山、東京、神戸、名古屋で指南している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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