内容説明
森はなは64歳のとき、処女作『じろはったん』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。その後、亡くなるまでふるさと但馬を舞台にした心温まる作品を創り続けた。本書は、作品論を中心に作品から派生した英訳や歌などに触れ、さらに森はな自身のつづった「わが心の自叙伝」を収録し、作家の原風景に迫る。
目次
第1部 「森はな」を読む(森はな論―ヒューマニズムの語り部;森はなの絵本が語りかけるもの―ふるさとのこと、慈しみの心;ひびきあう心を物語る ほか)
第2部 広がる世界(森はな作品のひろがりについて;『じろはったん』―日本の原風景;『じろはったん』のとなり村から ほか)
第3部 森はな「私の願い」(六十三歳で出発して;やさしさを求めつづけて;童話に寄せる私の願い;わが心の自叙伝)