内容説明
かつて原子力発電の安全性が説かれ、チェルノブイリ災害が起こった。現在、同様に遺伝子組み換え作物の安全性が大企業によって声高に主張され、大量の農薬とセットで操作種子が販売され、栽培されている。しかし、われわれの健康と生態系に対するそれらの影響は、現在の科学では予測できない。遺伝子組み換え技術と食品の可能性と限界を、倫理、科学、経済の側面から総合的に検討、「食糧不足の解消」なる美名のもとに隠されてきた、とり返しのきかない事態をまねく危険性を警告する。
目次
テクノロジー革命
遺伝子組み換えとは何か
遺伝子組み換え作物の歴史
科学の論理と社会の論理
遺伝子組み換えは自然の掟に反するものか
遺伝子工学とはどんなものか
生態系に起こりうる混乱
健康へのリスク
組み込まれた遺伝子はその後どうなるか
遺伝子工学の限界〔ほか〕
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