出版社内容情報
コロナ禍でさらに困難な時代を生きる子どもたちの悲鳴と生きづらさに寄り添いながら悩み、葛藤し未来を生みだしていく教育の真実がある。教師が〝本物教師〟になっていく真の姿がここにある!
私たちの前には、いま深い闇がある。5年、10年先の未来が見えない。コロナウィルスの問題や核戦争に対する不安、気候変動による災害や環境問題も待ったなしに迫っている。子どもたちも「未来」から不安や見えない危機が忍び込み、希望が見えにくくなっている。
この危機の時代に何が教育や教師に求められているのか。
現在、「情報器機」を利用した「個別最適化された学び」「協働的な学び」が文科省から提案され具体化が始まっている。その子に相応しい学習の学びが達成されていくという理由だ。果たしてそれは子どもの心の琴線に触れるような、そして子どもと教師の心を熱く揺るがすような教育が生まれるのだろうか。
著者は、いまを生きる教師こそ、安易に何かに委ねることやマニュアルにたよったりせず、試行錯誤を重ね子どもの抱えるものや思いに共感しながら時代を切り拓いて欲しいと説く。
内容説明
いま私たちの前に深い闇がある。コロナ禍、気候危機、人々の分断、貧困・差別、終わりのない紛争…。学校から、子ども・教師の笑顔が消え、豊かさ・楽しさ・夢を育む子どもの時間・魔法の時間が失われていく。“教師のしごと”に未来はあるか。若い教師の皆さんや未来の教師たちと「教育とは何か」を深く問い、子どもと生きる喜びや「実践を切り拓く哲学」を見出したい。瑞々しい君たちの感性は必ずや明日の教育を生み出す力となるだろう!
目次
第1章 いま問われる“教師のしごと”(教師のしごと―命を守り、命を育む;教師のしごとは「奇跡」の連続―子どもとの出会いと「教育の良心」)
第2章 子どもを理解するとは(教育実践において子どもを理解するとは;教室の「いま」と教育実践―教師と子ども、関係づくりの視点 ほか)
第3章 授業と子ども―いま問われる授業の魅力とその質(授業に流れる時間と質を問う;子どもが授業の中で夢中を生きるとき―「きつつきの商売」がぼくに勇気をくれた ほか)
第4章 扉の向こうは子どもの時間―心ふるえる教室の小さな物語(りんごの実とコオロギ;即興劇を楽しむ ほか)
著者等紹介
山〓隆夫[ヤマザキタカオ]
1950年静岡県袋井市に生まれる。元東京都公立小学校教師(38年間勤務)。元都留文科大学教職支援センター特任教授。教育科学研究会常任委員。「学びをつくる会」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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