内容説明
日本にとって沖縄とは何か?「沖縄のこころ」とは何をさすのか?1982年、連載ルポ「復帰10年」のキャップを務めて以来、この「問い」にこだわり続け、数多くの沖縄人(ウチナーンチュ)との出会いを重ねてきたジャーナリストによるこの四半世紀の証言記録。
目次
「旅」のはじめに
「寅さん」を眠らせた
大江さんと「畏怖する」詩人
『名もない』とは何だ
ヤマトンチューになり切れぬ
沖縄戦を背負い続け
立ち上がる女性
沖縄の「権利宣言」
市民・大学人が結集
漂流する沖縄
対談「沖縄学」とは何か
ルポ「そして辺野古で」―くじけぬ人びと
沖縄は問い、問われつづける
著者等紹介
稲垣忠[イナガキタダシ]
1942年、兵庫県生まれ。京都大学法学部卒。65年、朝日新聞社入社。西部、大阪両本社の社会部記者を経て、大阪・豊中支局長、沖縄・那覇支局長、長崎支局長、東京本社社会部次長を歴任。その後、論説委員(西部本社在勤)、編集委員。2002年に定年退職。西部本社社会部記者や通信部次長の時は、大型連載『新沖縄報告~復帰から十年』取材班総括のほか、長編シリーズ『新人国記’85~沖縄県編』の執筆などを担当。論説委員兼編集委員時代は、米兵による少女強姦事件を契機として、米軍用地提供を巡る沖縄県と日本政府の法廷闘争などの「平成の乱」とも称された戦後最大の激動期に、沖縄問題についての社説、コラムを執筆した。また、編集委員時代の後半は、医療・福祉問題を担当。長期連載『秒読み介護保険』取材班キャップなど、介護問題に取り組んだ。これまでに、朝日カルチャーセンター(北九州)文章講座講師、福岡県医師会倫理委員会委員、北九州市保健・福祉政策アドバイザーなど。現在、北九州市社会福祉法人等審査会委員長、北九州市介護保険苦情調整委員会委員、社団法人日本臓器移植ネットワーク九州地区評価委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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