内容説明
日中全面戦争開始の前年に公学校(小学校)に入り、太平洋戦争開始の翌年に中学へ入学。国語(日本語)常用運動の模範「国語家庭」に育ち、「改姓名」を強いられ、ついには中学三年終了と同時に「学徒兵」として日本陸軍に召集された体験をもとに、日本統治下「皇民化」教育の実態を生々しく伝える。
目次
1 「皇民化」教育の優等生
2 植民地・台湾の「皇民化」教育の軌跡
3 戦時下台湾の中学生
4 中学三年生の「学徒出陣」
5 戦後の混乱の中で
6 人権と正義の回復を求めて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
faqa
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とにかく日本に酷い事をされたという内容で、俺自身台湾に長年住んでいたのでこの本に書かれている事は台湾人目線で100%同意するけど、日本にしか住んだ事がない普通の日本人なら自分が咎められている気にさせられて「こいつは反日だ!」と反発して終わってしまうでしょうね。俺はこの手のナショナリズム感情が大嫌いだけど、客観性を持つためには各自が幾つもの国地域に住んで個人エゴの投影先集団を分散中和させるしか方法が無いのです。日本人には植民地経験が無い事も日本の植民地人の気持ちを理解しない理由の一つです。2025/09/04