内容説明
本書第3巻は、ヘーゲル哲学の要となる部分―従来、哲学界でも極めて難解として敬遠されてきた箇所―を読み解くことができるようになるための書です。ヘーゲルが目指した「学問としての哲学」とは一体どういうものか、そしてなぜヘーゲルはそれを成し遂げられなかったのか、ということが史上初めて解き明かされていきます。そこをふまえて私たちが学問を体系化するための真の道しるべとなる書です。
目次
第一部 『精神現象学 序論』―原典修学〔教養編〕(はじめに;歴史的に視て取った弁証法の学び;『精神現象学 序論』で読み取るべきことは何か〔1〕;『精神現象学 序論』で読み取るべきことは何か〔2〕)
第二部 『精神現象学 序論』―原典修学〔本格編〕(『精神現象学 序論』の構造に立ち入る〔1〕;『精神現象学 序論』の構造に立ち入る〔2〕;終わりに)
著者等紹介
南郷継正[ナンゴウツグマサ]
日本弁証法論理学研究会主宰。中学時代に『哲学とは何か―カントとヘーゲル』で哲学に憧れを抱き、高校時代に『観念論と唯物論』で弁証法の偉大性を知り、大学入学と同時に弁証法の学習途上で、三浦つとむに私淑。後に滝村隆一に学的論文の展開法を学び、国家論を哲学の歴史の中で修得す。加えて武道空手、武道居合、武道合気の武道修業・修行の中で弁証法・認識論の内実を試み、かつ、学的体系化を果たす。1972年に旧日本論理学研究会を発足させ、第一級の秀才たちと学的体系化の歴史的再措定に挑む。現在は『学城』を若手学究をも加えて発刊し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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