出版社内容情報
美大が舞台の、優しい気持ちになれる日常系ミステリ決定版!謎解きが主活動のカジヤ部に、自分の居場所を見つけた大学生のあざみ。聡明だが天然な元部長の梶谷の知恵を借りつつ、樫乃木美大内で起こる厄介な問題に挑むが、有名画家の名画紛失事件が起きて……。
柳瀬 みちる[ヤナセ ミチル]
東京都品川区出身、美大卒。2014年第一回角川文庫キャラクター小説大賞 大賞を受賞しデビュー。
内容説明
活動内容=謎解き+何でもあり。そんなゆるさが持ち味の“カジヤ部”。天然ボケだが推理は抜群な先輩、梶谷七唯のあとをつぎ、部長となった長原あざみ。人見知りで「ぼっち」な彼女にも、個性豊かな仲間たちができ、大学生活も楽しくなって…きたはずが、難問が次々発生!しかも文系サークルの自治委員長を務めるクールな二枚目、千坂基から、名画紛失の相談を受け…。懐かしさときらめき溢れる、日常の謎系青春ミステリ!
著者等紹介
柳瀬みちる[ヤナセミチル]
東京都品川区出身。美大卒。第1回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を、「美大探偵(仮)―“カジヤ部”部長の小推理―」で受賞。同作を改稿、改題した『樫乃木美大の奇妙な住人長原あざみ、最初の事件』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
32
謎解きが主活動のカジヤ部に、自分の居場所を見つけた大学生のあざみ。天然な元部長の梶谷に巻き込まれて樫乃木美大内で起こる厄介な問題に挑む第二弾。前巻で事件を通じて部の面々とは友人関係を構築したはずなのに、友人なのか確信を持てず距離感に悩む典型的ぼっち思考なあざみ(苦笑)そんな彼女がボヤ騒ぎの原因究明や行方不明の絵画探しといった事件に梶谷と挑む展開で自身も成長し、部員や周囲の悩みも一緒に解決してゆく過程で絆みたいなものが生まれてきてるのかなとつい微笑ましい気分になりました。続編あるならまた読んでみたいですね。2016/08/09
coco夏ko10角
22
第2弾。前作より謎が美大ならではのものが多かった気がする。梶谷さんのことが謎のままだし続きがあってもよさそうだけれど…2021/02/05
み
22
さくさくと♪新たなボッチ登場で、次作も出るのかな?友達ってなろうとしてなるもんじやないのよね、不思議なもんだわ(^o^)2017/04/30
那由多
21
梶谷先輩と仲悪げな千坂基というクールな二枚目が登場するが、二人の関係性を活かせてなかった。カジヤ部の面々も、2巻目なのに逆に人物像が薄れてしまった感があり、いろいろと前回よりもパワーダウンしてる気がする。1巻が良かっただけに残念。2020/05/30
Pirocchi
17
題名のセンス抜群です!「白の名画は家出する」は読み終わった後うなりました。私は白、名画、家出という言葉のチョイスはまさに今作にぴったりだと思いました。さすが、美大を卒業してるからか、「題名」をつけるのが上手いですね。奇想天外なキャラクターたちと不可思議な謎が舞う、舞う。面白いー!事件が次々と起こるが、最後は芸術とは何か、を考えさせられる。芸術家として生きる、その生き様のひとつをみせられた。梶谷くんの道の話は良かった。とにかく、良いお正月を迎えられて良かったね、あざみ。2017/03/27