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内容説明
“お地蔵さん”はなぜこんなに「無宗教」の日本人に親しまれるようになったのか?地獄の救済者、境の神、子供の神としての地蔵の誕生と成長の歴史を、仏教説話、地蔵伝説などの資料を駆使して、わかりやすく解説した好著。
目次
はじめに―日本人と“お地蔵さん”
第1章 地蔵菩薩
第2章 地蔵菩薩から“お地蔵さん”へ
第3章 地獄の地蔵―地獄の救済者“お地蔵さん”
第4章 娑婆の地蔵―生きている“お地蔵さん”
第5章 子どもと地蔵(1)―遊びと“お地蔵さん”
第6章 子どもと地蔵(2)―賽の河原の“お地蔵さん”
第7章 さまざまな地蔵―万能利益者“お地蔵さん”
著者等紹介
渡浩一[ワタリコウイチ]
1954年東京都生まれ。埼玉大学教養学部卒業。現在、明治大学国際日本学部教授・明治大学博物館副館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘムレンしば
2
そんなに厚い本じゃないのでなめてたけど、かなり読み応えのある内容。日本人に一番親しまれている仏様のお地蔵さんについて、大元の仏典から中国における地蔵、日本の説話や伝承、中近世における地蔵信仰の記録、民俗学的な考察から神道との関係まで、かなり広い範囲で考察しています。最終的には日本人はあの優しい笑顔が好きってところに落ち着くんかな。西洋人が不思議に思うアルカイックスマイルてやつ。2022/11/12
ず
0
縛られ地蔵の縛られ具合が想像以上。土ぶっかけ地蔵……はやっぱりぶっかけられてるんだろうなあ。2012/01/26
hihuhihu
0
大変分かりやすく、笑えるような話まで載っていた。 網羅的な内容のように感じられたけれど、まだまだ地蔵関連の他の本も読んでみたいという気持ちにさせられた。 特に最後のユニークな名前一覧は非常に想像を膨らまされた。