内容説明
人は事態をどのように捉え、そのさまをどのように言語化するのか。日本語・中国語・韓国語・英語におけるそのメカニズムをよりプラグマティックに分析する。
目次
中国語・日本語の構文から見る主観性
日英語における時間のメタファーと主観性―言語使用の三層モデルからの視点
日中両語のヴォイスに見られる視点のあり方
主観性の相違による言語使用への影響について―中国語人日本語学習者が使う日本語を例に
日本語文学作品の中国語翻訳における主観的干渉
「行為の方向づけ」の「てくる」の対照言語学的・歴史的研究―移動動詞から受影マーカーへ
主観性の観点から見た日韓語の親族呼称―人称接尾辞「~さん」と「~〓(nim)」を中心に
「カモシレナイ」における可能性判断と対人配慮
事態の把握と表出―自他動詞の選択との関わりから
“不満表明”における「よ」とポライトネス
引用表現における事態把握と伝達―構造と機能
著者等紹介
小野正樹[オノマサキ]
筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(言語学)。現在、筑波大学人文社会系教授
李奇楠[リキナン]
中国・北京大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、北京大学外国語学院副教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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