出版社内容情報
「ヨーロッパ言語共通参照枠」(CEFR)の背景にある複言語・複文化主義について,その源流を辿りつつ,欧州と日本等の状況を概観。それぞれの言語教育分野における受容と文脈化の現状について,様々な立場からの論考を収録。
序 複言語・複文化主義の受容と展望(西山教行)
第1部 複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から
1. 欧州評議会の言語教育政策(山本冴里)
2. 複言語・複文化主義の形成と展開(西山教行)
3. 複言語主義理念の受容とその実態(福島青史)
4. 「ヨーロッパ教育」における「複言語主義」および「複文化主義」の役割(山川智子)
5. 言語教育機関におけるCEFR文脈化の意義(櫻井直子)
第2部 アジア・日本における受容・文脈化の現状と展望
1. 「移動する子ども」として成長した大学生の複数言語能力に関する語り(尾関史・川上郁雄)
2. 日本語学習者における複数のジャンルの獲得(大平幸)
3. 『JF日本語教育スタンダード試行版』における複言語・複文化主義(山本冴里・新井久容・古賀和恵・山内薫)
4. 多言語・多文化に開かれたリテラシー教育を目指して(福田浩子・吉村雅仁)
5. 台湾の郷土言語教育が示唆すること(林初梅)
6. 議論形成の場としての複言語・複文化主義(細川英雄)
第3部 複言語・複文化主義関連文献一覧
複言語主義に関する主要な先行研究・公式文書
相互文化性の研究指標を求めて―あとがきにかえて(細川 英雄)
【著者紹介】
細川 英雄 (ほそかわ ひでお) 早稲田大学大学院 日本語教育研究科 教授
西山 教行 (にしやま のりゆき) 京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授
目次
第1部 複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から(欧州評議会の言語教育政策;複言語・複文化主義の形成と展開;複言語主義理念の受容とその実態―ハンガリーを例として;「ヨーロッパ教育」における「複言語主義」および「複文化主義」の役割―近隣諸国との関係構築という視点から;言語教育機関におけるCEFR文脈化の意義―ベルギー成人教育機関での実践例からの考察)
第2部 アジア・日本における受容・文脈化の現状と展望(「移動する子ども」として成長した大学生の複数言語能力に関する語り―自らの言語能力をどう意識し、自己形成するのか;日本語学習者における複数のジャンルの獲得―複言語・複文化主義の視点からみえてくるもの;『JF日本語教育スタンダード試行版』における複言語・複文化主義―日本の言語政策の「異なる可能性」を探る;多言語・多文化に開かれたリテラシー教育を目指して―日本の小学校における言語意識教育の提案;台湾の郷土言語教育が示唆すること―複文化・複言語という視点から;議論形成の場としての複言語・複文化主義―言語教育における海外理論の受容とその文脈化をめぐって)
第3部 複言語・複文化主義関連文献一覧(複言語主義に関する主要な先行研究・公式文書―欧州評議会を中心として)
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