内容説明
本書は、「言語の対照研究」とは何か、また「対照研究」と「日本語教育」を結びつけるにはどのようなことが必要かという、より基本的な問題について考えようとしたものである。
目次
1 「研究」と「教育」の間(「言語の対照研究」の役割と意義;「対照研究」と「言語教育」をつなぐために;対照研究と日本語音声教育;対照研究と日本語教育のより良い関係を目指して―日本語・ポルトガル語)
2 言語研究の諸領域と日本語教育(言語の「構造」と日本語教育;「対訳作文データベース」と日本語教育―対照言語学を教育に生かすために;音声研究と音声教育―朝鮮語母語話者の場合;語用論研究と日本語教育―メキシコ人と日本人の「誘いを断る発話」)
3 日本語研究と外国語研究、日本語教育と外国語教育(日本語/中国語/朝鮮語研究と「対照研究」;スペインの日本語教育と日本のスペイン語教育;日本の言語教育をめぐる現状と展望)