内容説明
紅葉と渓谷美で知られる耶馬渓は、物語の宝庫でもある。一貫して埋もれた歴史秘話を掘り起こしてきた著者が、郷土に遺された伝承説話をもとに耶馬渓を案内。
目次
耶馬渓の表玄関
大平山の鬼橋
枌の洞窟
八面山と矢山彦時代
矢山のアバラ堂綺談
荒瀬井堰考
樋田のオランダ橋
禅海と青の洞門
金龍和尚と競秀峰
中島の琴川由来〔ほか〕
著者等紹介
松林史郎[マツバヤシシロウ]
本名=松林安蔵。大正元(1912)年10月24日、福岡県に生まれる。平成4(1992)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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figaro
1
頼山陽が名づけた耶馬溪。その風光と伝承をまとめた本。明治39年の底本を元にしているので古風な表現が伝承を鮮やかにしている。山国川の治水にまつわる民話と江戸期の幕府や小笠原藩の失政に関するものが多い。幕府の愚民政策に苦しめられた人々を救う禅海和尚。隠密・古河古松軒が「西遊雑記」で豊後を下国と評し、隣接する天領の暮らしぶりを誇っていることに憤りを感じる。耶馬溪鉄道が廃線となったのも惜しい。往時の豊かさを誰が見捨てたのか?2025/12/16
航空翼000
1
本書は耶馬渓の観光案内のために書かれたもの。初版1990年、改訂版2010年であり、少し古いが耶馬渓の各地点や観光名所にまつわる物語や歴史をまとめてあった。各章は2~3pでまとめられており、記述も簡潔なため読みやすい。西郷さんとかかわりある人が画家として耶馬渓の景色を書いて、その場所を尋ねる章が興味を引いた。2025/10/19
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