目次
僕の最初の映画的記憶
日本映画初のサントラ!
奥が深いSF映画音楽
僕にとっての特別な音楽家
サイケの時代、SF映画の衝撃
アメリカン・ニューシネマの頃
ジェルミ的なルスティケリ音楽
映画音楽のマジック
ひらめきのあるニーノ・ロータ音楽
理想的な組み合わせ〔ほか〕
著者等紹介
細野晴臣[ホソノハルオミ]
1947年生まれ、東京都出身。音楽家。69年に「エイプリル・フール」としてプロデビュー。70年、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂と「はっぴいえんど」を結成。73年よりソロ活動を開始する。同時に鈴木茂、林立夫、松任谷正隆と「ティン・パン・アレー」としても活動。78年、坂本龍一、高橋幸宏と「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成。歌謡界での楽曲提供を手がけプロデューサー、レーベル主宰者としても活動する。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント・ミュージックを探求。近年は作曲・プロデュース、映画音楽の提供をしながら、ソロアルバムの制作、ライブ活動など多岐にわたり活動。2008年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
43
細野さんがキネ旬に連載した、映画音楽についてのエッセイ。フランスやハリウッドの音楽家についての回想の回がいい。音楽家が他の音楽家たちについての思いを、ここまで率直に書いた本は、なかなかない。細野さん自身が音楽を担当した映画たちについてふれた回もあるのだが。高嶺剛監督の沖縄映画『パラダイスビュー』について、完全無視なのは。出演もされていて、相当、嫌な思い出があるのかしら。2021/02/13
阿部義彦
19
細野晴臣さんのキネ旬での連載が本になりました。音楽のみならず、その博識ぶりには瞠目です。マイナーなSFB級映画やホラー映画など、天邪鬼な性格なので皆が褒める映画は敢えて無視するところや、怖い映画は前もってDVD(ビデオ)で早送りして何が起こるかをチェックしてから新たに観る(何故なら心臓に悪いから!)など、細野晴臣さんらしい面白いネタもたっぷり。生まれた時代も違うのでやはり映画に対する思い入れが私とはレベルが違うと感じました。とにかく面白かったです。勿論新作「ブジャデ」買って愛聴してます。2017/12/08
かめぴ
11
少しずつ読み進めたい本。こんなにも映画と「音楽」に愛を感じる本があっただろうか。知らないけれど、これで細野さんの事がもっと好きになった気がする。サントラもっと聴きたくなった。2018/07/15
mizzan72
7
僕も、音楽を通して映画を観るタイプなので、細野さんの映画の話しには共感を覚える。取り上げられる映画タイトルにも、ワクワク!黒澤映画、ジョンフォードをはじめとする西部劇、ヴィットリオ・デ・シーカなどイタリア映画、ジャック・タチ、ヒッチコック、ジャック・ドゥミ、SFとホラー等々、好きな作品がいくつも重なるので、その意味でも、とても楽しめた。観たことのない映画をいくつかメモメモ。細野さんの本を読むといつもそうなんだけど、また楽しみが増えちゃった。2018/11/13
ナポリノロク
4
映画の基礎知識が足らないなーと思って読んでみた。意外と最近のまで見てるんですね、細野さん。アレコレと見たい映画が出てきたのも良かったし、音楽史の側面から読めるのも面白かった。何より作品とか人物でリストアップされた索引が付いてるのが素晴らしい。2021/07/09