内容説明
縄文、弥生、古墳時代に生きる人々の精神的パワーと愛の形を鮮明に描き、古代歴史小説の新ジャンルを切り拓く。ベストセラー『日輪の神女』の作家が贈る書き下ろし短篇集。
著者等紹介
篠崎紘一[シノザキコウイチ]
1942年、新潟県生まれ。早稲田大学文学部卒。コンピュータソフトメーカーのソリマチ株式会社、日本ソフトウエアプロダクツの代表取締役社長。先端技術企業の経営者の眼で、IT革命時代に生きる現代人の精神の自由を探求し、日本人の魂のルーツである古代(縄文、弥生、古墳時代)を対象とする新しい文学ジャンルに挑んでいる
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感想・レビュー
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にゃも
13
縄文、弥生、古墳時代を舞台にした短編集。それぞれの時代に生きる人々が、当時の社会的な慣習を織り交ぜながら生き生きと描かれていて、草創期の日本の姿が鮮やかに浮かび上がってくる。古代史好きとしては大きな声じゃ言えないが、『持衰』という言葉を初めて知った。魏志倭人伝に記載があるそうで、とても興味深い。2022/07/05
ジジ
0
上代ロマン短編集。「常世へ」が良かったかな。神に背いてでも現世の青春を謳歌したい息子と、神に従い最後の安息を得る父。なかなかスリリングでした。『日輪の神女』より文章も多少すっきりしたかな? という感じ。2010/09/15