内容説明
年間1万人もの、何の罪もない尊い命を奪う悪質殺人ドライバーの累犯実態と、それを野放しにしている日本の車優先主義社会の警察・行政・メーカーの怠慢を問い、車依存社会からの脱却を呼びかける画期的な書。
目次
プロローグ ひとり息子との理不尽な別れ(ひとりの母親との出会い;事故発生 ほか)
第1章 調査でわかった交通殺人の知られざる実態(事故の原因はドライバーにある;交通事故は過失なのか ほか)
第2章 危険なドライバーを放置する社会システム(悪質ドライバーを野放しにしている警察;取り締まりは何のため? ほか)
第3章 車依存社会からの解放(車依存社会に疑問を持つということ;車は本当に生活必需品か ほか)
著者等紹介
沼沢章[ヌマザワアキラ]
モータージャーナリスト。1968年9月2日生まれ。東京都出身。自動車雑誌を中心にバイヤーズガイドから自動車社会の問題点に迫るコラムまで、自動車を幅広いテーマで扱っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Humbaba
9
車は便利な道具であるというのは間違いのないことである。ただし、その便利さの影に危険があることを忘れてはいけない。事故を起こす可能性はドライバーなら誰にでもあるが、その確率は誰にでも同じようにあるわけではない。寧ろ、一度失敗しているドライバーほど再び大きな問題を犯す可能性が高いとすら言える可能性もある。2015/06/29
おおきなかぶ
1
交通マナー以前の、人としてのモラルの問題。悪質な事故を起こした人間には、運転免許を取り上げ、二度と取得も許さないで欲しい。2019/05/02
今西行
1
やや文章が感情的なきらいはあったが……。鋭い問題提起をしている。交通モラルの欠如した人間が多数野放しにされ、放置されている日本。この本が執筆されてから10年ばかり経て、その間に自動車事故加害者への刑事罰も多少は重くなったが、現状は変わっていない。自動車依存の世の中で、インフラ整備もドライバー教育もなあなあで済まされている。悪質なドライバーが事故を起こしても(『殺人ドライバー』のタイトルが示唆する通り、ある種の無差別殺人としか思えない事例も多数含む)軽微な刑事罰を課されて終わり。これでいいのか?2012/04/16
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