目次
グローバル人間学とは何なのだろうか
1 生きる(教育と国際開発―アフリカ地域の初等教育を中心として;グローバル・ヘルス;エンパワーメントを希求する女性たち―人身売買「被害者/犯罪者」という二項対立を超えて;国会と個人の間にある経験―ベトナムにおける戦争の記憶;「伝統」の継承を考える―インドネシア・ジャワ島の舞踊を事例として;北東アジアの先住民―伝統と変化)
2 移動する(文化を生み出す女性―フィリピン・セブ島における中国系移民の遺産相続をめぐる事例から;多言語共生社会に向けて;難民と人道支援―共感と連帯を求めて)
3 つながる(生きるための連帯―HIV/AIDSとともに生きる人びと;グローバル化する環境問題への挑戦―文理融合研究の新たな可能性;国際協力の新しい分野―スポーツを通じた開発;生活の安心・保障とコミュニティの「つながり」―その関係を問い直す)
著者等紹介
中村安秀[ナカムラヤスヒデ]
大阪大学大学院人間科学研究科グローバル人間学専攻人間開発学講座(国際協力学)教授。1952年和歌山県生まれ。77年東京大学医学部卒業。都立府中病院小児科、東京都三鷹保健所などを経て、86年から国際協力機構(JICA)の母子保健専門家としてインドネシアに赴任。以後も、パキスタンでアフガン難民医療に従事するなど、途上国の保健医療活動に積極的に取り組む。ハーバード大学公衆衛生大学院研究員、東京大学医学部国際地域保健学助教授を経て、99年10月より現職
河森正人[カワモリマサト]
大阪大学大学院人間科学研究科グローバル人間学専攻地域研究講座(動態地域論)教授。1959年富山県生まれ。アジア経済研究所研究員、タマサート大学タイ研究所客員研究員、在タイ日本国大使館専門調査員、チュラーロンコーン大学経済学部客員研究員、大阪外国語大学外国語学部助教授、同教授を経て現職。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程修了。博士(創造都市)。主たる研究分野は、東アジアの高齢者地域福祉。『タイの医療福祉制度改革』(御茶の水女書房、2009年)により、第31回発展途上国研究奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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