内容説明
コロナ禍を経た今こそ、再生可能エネルギー普及でリスク分散。原子核工学の専門家として、大震災による原発事故を予見した元衆議院議員が、歴代内閣との国会論戦を振り返り、地域経済・地方自治の再生を説く。
目次
第1部 自然現象の大震災と人災の原発事故(福島第一原発事故は防げなかったのか;3・11の現実“原発と地震”;東日本大震災での巨大地震と津波の威力;原発老朽化の現実)
第2部 国会と司法での「原発安全神話」との闘い(原発の安全性をなぜ調べないのか;訴訟で追及された福島原発事故の責任)
第3部 原発と核兵器の危険性を問うた国会論戦(「核技術」を平和で安全なものに閉じ込める;原発と核融合炉をめぐる政治の動き)
第4部 コロナ禍以後の脱原発・リスク分散社会へ(原発廃止の後始末をどうする;日本のこれからのエネルギー;再エネで持続可能な地域経済へ)
著者等紹介
吉井英勝[ヨシイヒデカツ]
1942年京都市生まれ。京都大学工学部原子核工学科を卒業後、1967年より真空技術会社勤務。会社から派遣されて東京大学原子核研究所、東京工業大学理学部応用物理学科で真空技術、金属薄膜や絶縁体薄膜の研究に従事する。堺市議3期、大阪府議1期を経て1988年の参議院補欠選挙(大阪選挙区)で当選、1990年から2012年まで衆議院議員を7期務める。国会議員引退後、原発・エネルギー・地域経済研究会を立ち上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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