出版社内容情報
東京・池袋で街金を営む著者のもとには、さまざまな多重債務者がやってくる。そして返すあてもないまま借金を重ねていく。そんな彼らの、悲しくも爆笑せずにはいられないさまざまなエピソードを面白おかしく、しかし赤裸々に、街金ならではの視点で紹介。
ほかにも、ブローカー、詐欺師、悪徳業者、反社など、日常生活では出会うことのない人々が続々登場。今まであまり語られることのなかった街金コラムも満載。あなたの知らないお金の世界が見えてくる!
内容説明
街金だから知っているお金の魔力、お話します。
目次
テツクル半生記 ぼくと街金
ぼく、埋められそうになりました
他人の不動産を担保にする男
5万円で反社の看板を外させた債務者
トンデモブローカーさん列伝
未熟な地面師
怖い人がやってきた!
完全無欠の詐欺会社
悪い人にだまされた善人の末路
6000万円を肩代わりする鬼嫁
テツクル半世記 ぼくと街金(主任編)
街金百裂拳
テツクル、債務者と語る
著者等紹介
テツクル[テツクル]
池袋北口の風俗ビルに入居する街金ではたらく。投資家から10%で借りたお金を債務者に15%で貸す日々を過ごしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
90
デジャブ(既視感)を覚えた、平成のはじめぐらいに出版された「ナニワ金融道」を読んだときの。「ナニ金」は漫画だが、この本に出てくる内容も街金に縁のない人が読んだら漫画のような内容。夜中にお腹を抱えて笑ってしまった。一つの文が短くノリが軽快なので「闇金ウシジマくん」のように胃もたれはしない。寝る前に読んでもすっきりと寝ることができる。おそらく筆者がTwitterやnoteで文章を書いているからだろう。使っているツールだけ平成から令和にな変わったことを実感させるが、やっていることは「ナニ金」と変わらないと思う。2019/10/04
shikada
17
街金業者の個人的な記録。眉唾ものの話が多いし文章も変だけど読み物としてはおもしろい。まず街金は国家資格が必要で、反社団体と付き合いができず、金利も法定のもの。法外な金利で強引な取り立てをする闇金とは違う。また筆者は投資家から年利10%で借りて債務者に年利15%で貸すとのこと。お金を出すだけで10%儲かる投資家と、債務者とやり取りする厄介な仕事をして5%の儲けって対比がr>gって感じ。多重債務者に取り立てに行ったら他の貸主(ヤーさん)と鉢合わせて揉める話とか、漫画みたいだ。2022/09/14
プラス塾長
8
「ナニワ金融道」の現代版。 自分にはあまり縁の無い世界、借金は気を付けよう。2019/10/26
miyatatsu
7
街金のドラマを好んで視聴していたこともあり、本書に書かれていることもすんなりと頭に入った。街金は一つの面から見れば悪い商売を行っているように見えるかもしれないが、なくてはならない商売であり市民の生活を支える一端を担っていることも忘れないようにしたい。2019/09/09
nobu23
6
街金業者と債務者のやり取りを面白くまとめたもの。ネタとして見ると面白いけど、お金を借りるのはやっぱり怖い。2020/10/12