感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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このシリーズでル・コルビュジエは3冊目。編集者たちがこぞって、現代住宅の建築家としてル・コルビュジエを高く評価していることの現れだろう。この巻ではショーダン邸が取り上げられている。建てられている場所は、インドのアーメダバード。時期も1950年代初めなので、既刊のサヴォワ邸とほぼ重なる。インド特有の濃密な植物に囲まれているとはいえ、こちらの立地はずっと開けている。そして、そこに屹立するかのようにコンクリート打ちっぱなしのこのショーダン邸が立ち現れる。わずか3階建てなのだが、垂直感を強く感じる建物である。2024/11/19