内容説明
女性作家を読み抜く。暗示力と饒舌な表現力に卓越するウェルティ。閉鎖共同体(南部性)をグローバル視点(現代性)から照らしたマッカラーズ。南部女性作家の感性と現実認識に注目してきた著者の、アメリカ文学新理解。
目次
第1部 ユードラ・ウェルティ―内なる声、外なる声(ユードラ・ウェルティの小説論―評論集『ストーリーの目』より;『緑色のカーテン』と『広い網』の特質―現実の神秘;『緑色のカーテン』一考察―女性と饒舌、その喜劇性;『ポンダー家の心』―変わりゆく土地と家族についてのモノローグ ほか)
第2部 カーソン・マッカラーズ―南部性と現代性(マッカラーズの孤独と愛;マッカラーズの社会性;マッカラーズの子供たち・女性たち;結び「木と岩と雲」と「清潔な明るい場所」)