内容説明
戦争の本質を子や孫の世代にも伝えたい。父はなぜ私達を置いて銃をとらされ満州の骸となったのか。3歳の私は母に手を引かれ、満州に捨てられた170万の同胞と異国の地をさまよい歩くことになったのか。旧日本軍への怒りとまだ見ぬ父を追う鎮魂の記録。
目次
安東再訪
父と間組と満州国
言論統制で国家破滅の総特攻体制
父の出征と戦死
在満日本人を見捨てた軍と政府
現実を直視しない日本軍最高幹部
日本国民への裏切り行為が悲劇を拡大
戦没の地への慰霊の旅
ソ連軍進駐と国共内戦勃発の影響
日本政府の見放された在満日本人
在満日本人引揚げ実現の秘話
一七〇万在満日本人の引揚げ開始
家族の安東引揚行路を辿る
三度の安東
改めて父母の人生を想う
著者等紹介
諸住昌弘[モロズミマサヒロ]
1943年5月旧満州国安東市(現・中華人民共和国遼寧省丹東市)生まれ。1946年10月コロ島から博多港引揚げ、北海道滝川市へ。1949年12月福岡市へ。1956年3月福岡市立御供所小学校(現・博多小学校)卒業。1959年3月福岡市立博多一中(現・博多中学校)卒業。1962年3月私立東福岡高校卒業。1966年3月九州大学教育学部卒業。4月株式会社テレビ西日本入社。2008年5月テレビ西日本退社。現在、全日本太極拳協会本部福岡支部副支部長、九州日中平和友好会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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