内容説明
本書は、日本語で書かれた小説のなかから、読者を圧倒し、打ちのめし、衝撃と感動を与えるであろう作品を五十篇選び出し、紹介・批評したものである。主に第二次大戦後の日本文学から、純文学を中心に、時代小説、推理小説なども含む、長篇小説を対象としている。
目次
1 昭和初期・戦前(大正14~昭和16年)(国枝史郎『神州纐纈城』;江戸川乱歩『パノラマ島奇談』 ほか)
2 戦後1(昭和27~39年)(吉田満『戦艦大和ノ最期』;深沢七郎『楢山節考』 ほか)
3 戦後2(昭和40~48年)(小島信夫『抱擁家族』;高橋和巳『邪宗門』 ほか)
4 戦後3(昭和50~63年)(山田風太郎『幻灯辻馬車』;島尾敏雄『死の棘』 ほか)
5 戦後4(平成元~10年)(辻邦生『フーシェ革命暦』;河野多恵子『みいら採り猟奇譚』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三柴ゆよし
6
著者が精選した日本の長篇小説50作品を紹介するブック・ガイド。国枝史郎『神州纐纈城』、江戸川乱歩『パノラマ島奇談』、谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』、小島信夫『抱擁家族』、野坂昭如『骨飢身峠死人葛』、山田風太郎『幻燈辻馬車』、中上健次『千年の愉楽』、澁澤龍彦『高丘親王航海記』、車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』など、このへんの作品はもし自分が選者であってもランクインするような気がする。後藤明生『壁の中』は以前から読みたくてしかたないのだが、だれか善意の人、譲ってくれませんかね。2011/06/07
苔丸
0
ここに上げられた作品で知っているものは確かに面白かった、未読のものは読んでみたいと思えるのも多々ありました。ブックガイドとして良い物だと思います2013/03/16
hitotoseno
0
いずれも納得の選出、逆を言えば裏を突かれることのない無難な選出なのです。2011/10/14
numainu
0
評価A2011/04/23
sivad_smiles
0
だから、何やねん.アンソロジーのが面白いでんがな。こんなんで打ちのめされる様やったら人間やめなはれ。2010/11/03
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