出版社内容情報
浅田弘幸先生 ワニマガジン社の絵本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
144
浅田弘幸新作絵本「月夜の浜辺」出版記念展@銀座蔦屋書店にて。中原中也の詩を独特の世界観で描いています。主人公の想いを深く掘り下げます。これはもうどうしようもなく指先に沁み心に沁みるでしょう。ほんと沁みるなぁ~。2025/05/01
里愛乍
18
浅田先生の中也に対する想いが溢れる素晴らしく豪華な永久保存版的絵本、いやもう芸術。詩を綴るだけでなく、文也とのエピソードを盛り込むとか中也の生涯の背景を思うと泣けてきてしまう。池田氏の解説が秀逸で、一層の深みを増す。観て読んで飾って愛でての最高の一冊。2025/04/29
高宮朱雀
12
中原中也と言えば必ず浮かぶ一作に、漫画家の浅田弘幸氏が挿絵を手掛けた一冊。 詩はタイトルにもなっている『月夜の浜辺』と『夏の夜の博覧会はかなしからずや』の二篇あり、どちらも詩の世界観を存分に感じられる。特に後者に於いては2歳という可愛い盛りに早逝した愛息とのかけがえのない時間と家族との記憶、そして果てしない悲しみを辿る様子が短い言葉の中に溢れている。 浅田氏の作品をきちんと見た事はないのだが、こんなに優しく穏やかな絵も描けるのかと驚いている。また別の作品で出逢って見たい。2025/06/08
小夜風
11
【所蔵】「テガミバチ」の浅田弘幸さんの初の絵本。イラスト集のようなものかと思っていたら、中原中也の「月夜の浜辺」を絵本にしたものだった。今までも中原中也の文庫本のカバー絵を描いたり、イラスト集にもいくつか収集されていたけど、今回は純粋に中也の作品を絵本化したもので、この先シリーズ化するかもしれなくて、とっても嬉しくて楽しみ。浅田さんの絵は近代文学の作品によく似合う。詩をかみしめて絵をかみしめて解説を読んでからまた読み直して…何度でも楽しめてしまう。大好きな一冊になりそう。2025/04/28
参謀
4
集英社文庫『中原中也詩集 汚れつちまつた悲しみに……』のカバー、中原中也の詩を漫画作品中に引用した漫画『眠兎』(集英社)など、中原中也の作品や生涯に啓発された作品を制作発表してきた漫画家 浅田弘幸が新世代の中原中也の作品を知らぬ人たちにもっと触れる機会を作りたいと考案し、自己の漫画描写から発展した新たな表現力で描く初の純文学絵本。Déesse space caimanにて。2025/04/27
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