感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
98
20名の著名人の人生を変えた1冊を紹介する本。さすが文章のプロ達!10ページ前後にそのエッセンスをギュッと詰め込みストーリーと本との関わりをその人の個性を主張しながらグイグイ惹き寄せる。凄いなぁと感心した。中でも「解釈や理解をすりぬけるものの話」星野概念(断片的なものの社会学) 「残された文章を読めば、いつでも植草さんが立ち現れる」岡崎武史(ワンダー植草•甚一ランド) 「代表作をあえて」大平一枝(思い出トランプ)は特に心に響き私もこの3冊は読みたいリストに加えました。この本は3冊読み終えた後再読したいな。2024/06/12
Karl Heintz Schneider
25
作家のみならず様々な分野で活躍している人たちが自分の人生を変えた本について語るエッセイ集。本に出会ってしまった、このタイトルを見た時、絶対に読もうと思った。私にも「出会ってしまった」ことが何回かある。その時の気持ちを分かち合えるかと思った。取り上げられている本のジャンルは多岐にわたる。私には縁のない世界の本も多く正直、あまり入り込めない話が多かった。それでも読んでいるうちに、引っかかる部分があるはず。あれ?ないぞ、う~ん困ったなあ。実はこの本を読んでいる時にとても腹の立つことがあり内容が入ってこなかった。2024/11/03
くさてる
18
ライター、文筆家を中心としたさまざまな分野の人々による、題名通りの一冊。読書に対してちょっと斜めというかひねった姿勢のものが多く、個性的な人が集まるとかえって無個性になるなあなどと不遜な思いで読みました。が、そのなかでも印象に残ったのははっきりと個性を感じた、五所純子、今井真実、岡崎武志、浅生ハルミンでした。2024/11/21
阿部義彦
18
全部書き下ろしだと言うことは誰に書いてもらうか選んだのも編集の前田和彦(ele-king books)さんのマターなんでしょう。正直エレキングの本って誤植が多いのでヒヤヒヤしながら読んだけど今回は大正解。20人の人選が良い、島田潤一郎(夏葉社)、浅生ハルミン、岡崎武志、野中モモさん等の馴染みな本の虫達や、初めて知るクリエイターや哲学者などが自分の人生を変えた一冊を語ります。その内自分が読んでた本は6冊でした。そして前から少し気になっていた哲学者永井玲衣さんの『水中の哲学者たち』を読もうと思った。2024/05/22
チェアー
11
出会ってしまった本は「良い本」とは少し違う。出会わなければもっと楽に生きられたのに、という後悔も含まれるからだ。読んだ直後に衝撃度は分からなかったけど、事あるごとにその本の存在を思ってしまう。2024/09/25