感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
水蛇
3
シャイニーでヴィヴィッドな布装丁。持ち運びやすい判ではないけどどうしても旅で読みたくて持っていった。パートナーとは20代はじめからいっしょにいてもう30代に入ったのに、いわゆる相思相愛になって長いのに、お互いすっかり馴れたのに、初恋でもないのにまだ胸がしゅわしゅわとせつないのはなんでだろうとたまに思う。彼があのジョークを言った交差点をひとりで渡るたび、似た背格好の人を見るたびいまもなにかが弾ける。二度と会えないとかじゃない、今夜も家で会うのに。という理不尽な愛しさへの、もしかしたら答えみたいな歌集だった。2026/03/10
kentaro
3
⚫︎氷山が水に変わっていくように疲れることに疲れて眠る⚫︎地下に行くと地上に出たくなるのは何故 ガラスの急須から零れる湯⚫︎花の盛りのその下を屈んで通る 心で全世界と話したい⚫︎薔薇と蜂/製氷室に蜂がいる/薔薇の溢れる製氷室に⚫︎心臓は紅葉の色をしていない しかし紅葉は心臓の色⚫︎石鹸はそのからだそのものが比喩 いのちのにぎわい 手で磨り減らす⚫︎火のなかにある水滴のような火が日記を一度濡らして燃やす⚫︎逡巡の/須臾の/殺意は/瞬息の/弾指の/刹那の/きらめきへ戻る2026/01/10
しお
1
「カーテンが夜の揺れ方をしている あなたは幸せにしかなれない」 いまのわたしの心の温度に、とてもちかいうた。2026/02/08




