感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
45
産婦人科篇。「てんかん」という診断名を持つ妊婦さんの話。母親に責められるシーンから始まる。母親は娘に対し、絞り出すような声で「…なにを、考えているの…その身体で……!」と。娘は思う。<不倫よりも、シングルマザーになることよりも、母は持病(てんかん)を抱えて出産することを望む私を許さない>と。しかし、その母親も早産になってしまったことで自分を責める娘に、優しく「あなたのせいじゃない」と声をかける。それは、娘がてんかんと判明した時に、周りから酷い言葉を投げつけられ傷ついた、過去の自分への声かけでもあった……⇒2022/09/03
すだち
18
薬剤師ものとしては動物病院に参入する話がおもしろい。動物用の調剤も人と共通するところが多い。ペットに薬を飲ませたことがないけど、赤ちゃんに飲ませるようなものかなぁ。最後はワクチン忌避の親の話。我が子のことを真剣に考えた故、というのは確かにそうなのだろうが、他の子の命にも関わるとなるとやはり個人の自由では済まない。2021/11/04
バームクーヘン
11
てんかんを持つ未婚女性の出産と母親との関係。動物病院でのお手伝い。動物も人間と同じ薬を使う事か多いと知りびっくり❗子供に予防接種を受けさせない【自然派育児】、それを勧めたのは薬剤師のママ友。次回そのママ友薬剤師の直接対決、楽しみです。身近に病院薬剤師がいるので毎号楽しみに読み続けています。葵みどりは病院薬剤師の理想像と言っている。現実は忙しくてそこまでのケアは出来ないそう。💦2021/06/27
笠
6
4 新刊読了。興味深い巻だった。てんかんの妊婦とその母親のエピソードにしても、反ワクチンの母親にしても、子を思う気持ちという感情そのものは否定できないところが難しい。結局、何を信じるのか?という話になってきて、自然派育児にしても、極端な話エホバの輸血拒否にしても、他者の立場から考えを変えさせるのはほとんど不可能に近いくらい難しい。何かを盲信してる人はマジで話通じないから…。何なら、向こうもこの人話通じないなって思ってるから。そういう断絶が身内に起こると本当に悲劇。コロナはそういうのも浮き彫りにしたな。2021/04/22
まげりん
5
ワクチン受けないお母さんと風邪薬の依存性のお話。身近なお話ですが、怖いよね。2022/08/15