内容説明
どのように砂鉄を吹き飛ばないよう工夫したか、なぜたたら炉が箱型なのか、なぜ精巧な地下構造があるのか、天秤鞴などで送る脈動風の効果は何か、現代の溶鉱炉とあまりにも異なる「たたら製鉄」を科学的に解明。そして、粉鉄鉱石を使うたたら製鉄の原理を使ってカーボンニュートラルを実現するマイクロ波加熱高速銑鉄製造方法を紹介している。
目次
第1章 “たたら”との出会い
第2章 たたら研究への道
第3章 日刀保たたら操業見聞録
第4章 たたら製鉄復元への道
第5章 村下の技
第6章 地下構造
第7章 砂鉄
第8章 たたら炭
第9章 〓と銑の生成機構
第10章 風と炎
第11章 物質収支と熱収支への脈動送風の影響
第12章 たたらを現代に
著者等紹介
永田和宏[ナガタカズヒロ]
1946年岐阜県生まれ。1969年東京工業大学工学部金属工学科卒業、1975年同大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士。ベネズエラ国立科学研究所主任研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)客員助教授、東京工業大学教授、東京藝術大学教授を経て、東京工業大学名誉教授、日本鉄鋼協会名誉会員。鉄冶金学の研究からマイクロ波加熱高速製鉄法を発明する一方、たたら製鉄および古代製鉄の技術を研究し、永田式たたらを考案(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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