内容説明
しんじられないことがおこりました。きせつがかわるちょっとまえ、そとにいたひとたちがみんないえのなかにはいってしまったのです…そのとき、せかいはどんなふうになったでしょう。ひとびとはどのようにかわったでしょうか。わたしたちにおこったまいにちのへんかをしっかりとあたたかくみつめ、きぼうのあしたをえがいた絵本。
著者等紹介
ファム,レウィン[ファム,レウィン] [Pham,LeUyen]
1973年、ベトナム、サイゴン生まれ。アメリカの大学で学び、ドリームワークス社で働く。2005年、『おねえさんといもうと』(小峰書店)で絵本作家としてデビューし、子どもの本のイラストを100冊以上手がける。絵を手がけた『かわにくまがおっこちた』(岩崎書店)はコールデコット賞オナー作品に選ばれた。カリフォルニア州ロサンゼルス在住
横山和江[ヨコヤマカズエ]
埼玉県生まれ。児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動なども行っている。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
53
これは絵本ですが、子どもには辛すぎて見せられないのではないでしょうか。年金生活者の3年と子どもの3年は全く違う。それを思うと辛い。絵から伝わる思いが強い。外に出られなくても友のお誕生日を祝う気持ちはあらわしたい。そして何より、外に出ざるをえない多くの人々のおかげで生活が出来ていることに感謝。今はまだ終息していませんが、終息後何年か経ってから読み返したい本。2022/12/03
花ママ
49
読み友さんご紹介の絵本を読み終えました。〈いつもと同じような日に、しんじられないことがおこりました〉で始まるこの物語は、まさにコロナ禍のお話でした。くろねこの目から見る人々の暮らし。シックだけど、くっきりとした色彩の絵が、変わっていく街の風景や家の中での暮らしぶりを描いていきます。最後2ページにわたる見開きには、屋外で大好きな人と会えたうれしさがあふれていました。早くこんな日を迎えたいなぁ~🐈2021/08/21
ヒラP@ehon.gohon
49
新型コロナウィルスとロックダウンを考える絵本です。 こんな極端過ぎる状況を自分たちが知らないことが幸せなのかどうかわかりません。 日本では、家に閉じこもっている人は、感染者を除いて多くはありません。 それが感染者拡大の要因だとすれば、この絵本はとても重要です。 必ず、家の中から、安心して外に出られる日は来ると信じつつ、今、何が必要かを考えさせられました。2021/08/17
mincharos
49
これはまさしくコロナ禍を描いた絵本。コロナ禍の絵本が偶然に続いた。数十年後にこの絵本を読んだ子供たちは、え?ほんとにこんな時代があったの?!ってビックリするかなあ。これは去年の最初の緊急事態宣言下でのお話だね。今また東京は4度目の緊急事態宣言中だけど、公園のブランコや滑り台でも子供たちは元気に遊んでる。最後の見開きページのように、会いたい人に会いに行って、抱きしめ合えるようになるのはいつのこと?「いえのなかでも、こどもはおおきくなりました」そうだった!ステーホーム中に靴が全部入らなくなってたわ、うちの子。2021/07/18
chiaki
46
ロックダウンされた街の姿、人々の様子、想いが描かれています。一人の行動は、たくさんの人の命を救うためにある。全てはやがて来る春のため!想いをひとつにして、もう少し頑張ろう!!そして、今この時も、命に寄り添い、戦って下さっている医療従事者の方にたくさんの感謝とエールを!!!2021/04/29
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