内容説明
統制から改革開放へと舵を切って、沸き立つ中国。官を退き起業家となって、巨万の富と地位を築き上げる「新興貴族」。頭角を現した一人の男が、それゆえに命の危険にさらされる。男は難を逃れるべくチョモランマへと向かうが、追手も迫る。首都北京と世界最高峰の地でうずまく陰謀の数々…。男はついに、標高八七五〇メートルの地で死を待つことになるのだが…。
目次
第一日 迫りくる大難
第二日 うち重なる禍
第三日 窮地の狼
著者等紹介
黄怒波[ホワンヌボ]
1956年、中国の甘粛省蘭州に生まれる。北京大学、中欧国際ビジネススクール卒業。文学博士。1995年、北京中坤投資集団を設立して取締役会長を務める傍ら、駱英(ルオ・イン)の筆名で十数冊の詩集、散文集を出版し、9ヵ国語に翻訳されている。世界七大陸の最高峰に登攀し、南北両極にも到達。チョモランマ登頂は3度に及ぶ
徳間佳信[トクマヨシノブ]
1952年、新潟県生まれ、明治大学卒業。中国現代文学研究者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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