出版社内容情報
江戸川乱歩の「押絵と旅する男」から<取り憑かれた人間>をテーマとして抽出、江戸川乱歩、松本清張、正岡子規作品を読み解く。物語・俳句が伝えるものと、生命をかけてそれを生み出す人間の心理に迫る。
引用するテキスト、題材は以下の通り。
「押絵と旅する男」(江戸川乱歩)、「段碑」「石の骨」「真贋の森」(松本清張)、浦上玉堂の芸術、松尾芭蕉、正岡子規の俳句と生涯。多岐にわたる作品、関係者の物語を縦横無尽に巡り、比較文学の醍醐味を味わう。
内容説明
人は一途に何かを追い求め、命を燃焼させて、この世を去っていく。江戸川乱歩、松本清張、松尾芭蕉、正岡子規らの作品・人生を通して見る、取り憑かれた人間の悲哀と幸福。
目次
プロローグ 「押絵と旅する男」
第1部 松本清張の短編小説から
第2部 浦上玉堂
第3部 芭蕉物語
第4部 正岡子規の世界
エピローグ 俳句あれこれ
著者等紹介
佐藤義隆[サトウヨシタカ]
1948年、父光儀、母タツの次男として、長崎県大村市に生まれる。南山大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。元岐阜女子大学文化創造学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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